「花火」で日本全国に元気を届けたい|高田佳岳さん2016/10/11

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高田佳岳さん

 

 

「しぇあわせ」登録団体を訪問し、寄付先プロジェクト設立の背景や今後の展望などを紹介するレポート企画の第9回。今回ご登場いただくのは、東日本大震災の月命日8月11日の19時に被災地の太平洋沿岸各所で、追悼と復興の祈りを込めた花火を一斉に打ち上げるイベントを行う「LIGHT UP NIPPON」。「東北を、日本を、花火で、元気に。」をスローガンに活動してきたこれまでの軌跡や思い、今後の展望について、代表の高田佳岳さんにお話を伺いました。

 

 

—— 活動を始めたきっかけを教えてください。

 

 僕は大学院時代、東京大学の海洋研究所というところに所属していまして、その研究所が岩手県大槌町にあったんです。なので、卒業するまでの3年間くらい大槌町に住んでいたんですが、卒業以降は全然足を運んでいなかったんですね。そんな時に東日本大震災が起きて。ニュースを見ても、詳しい情報が入ってこなくて、唯一分かったのは壊滅状態ということだけで、連絡もままなりませんでした。それで居ても立ってもいられず、お世話になった先生や船長さん、友達たちに向けて「自分には何ができるんだろう?」と考えていました。

 

 当時、僕は広告代理店の営業をしていて、イベントやエンターテインメントに関わる仕事をしていたので、それを使って彼らを元気づけようと思っていたとき、東京湾の花火大会が自粛のため中止になったというニュースを見たんです。7月末予定の花火大会を3月末に中止にする。僕は職業柄、すでに準備して作っているものや予算なんかがパッとイメージできたんですね。これは予算や花火が余っているだろうと思い、それをそっくりそのまま東北に持っていくことができたら、みんな元気になるんじゃないか。それこそ自分にこそできるエンターテインメントだと思ったんです。

 

 

 

 

 

 

“子どもたちを笑顔にしたい”という気持ちが、大人たちを動かす

 

—— 当時の東北で花火を打ち上げるというのは簡単なことではないと思うのですが、どのように実現していったのでしょうか? 

 

 まず、東京湾花火大会を主催している中央区に「花火をください」と言いにいきましたが、全く相手にしてもらえず…。要は、花火を発注していなかったんですね。そこで今度は花火師のところへ電話して、社長に「東京湾の花火大会中止にするって聞いたんですけど、花火、余ってらっしゃいますよね?だから付け替える前に東北に持っていくプランがあるので、一緒にやりませんか?」と話しました。その時点でプランはないんですけど(笑)、1日あれば企画書はできるから大丈夫だと思って。社長からは「余っている、だからやるなら協力するけどお金はどうすんだ」という返答があり、それで「なんとかしてきます!」と言ったのが始まりですね。

 

 

 

 

 お金の工面に関しては、一発でも打ち上げるというのがポイントでした。調べたら、花火一発打ち上げるのに、約20万円という金額がかかるということが分かったんです。10カ所やったって200万円。「お金が集まらなかったらどうするんだ」という声もありましたが、持っているものや会社のネームバリューでお金を借りられることを考えれば、1円も集まらないことはあり得ない。つまり、一発も打ち上がらないなんてこともあり得ない。なので、最低でも尺玉一発は絶対に打ち上げてみせますとずっと言い続けていました。

 

 

 

 

—— 花火を打ち上げるには場所も確保しないといけない上に、地元の人の協力も必要だと思うのですが、そのあたりはどうされたのでしょうか?

 

 5ページくらいの企画書を100束くらい持って現地に行って、とりあえず歩いている人を捕まえて、「夏に花火を打ち上げたいんですけど、地元で花火大会やっていた実行委員の知り合いいませんか?」と尋ね続けました。町村レベルだったら、地元で花火大会の実行委員をしている人と誰か友達や親戚だったりして、すぐつながるんですよ。だた、「こんなときに花火打ち上げるの?」っていろんな所で言われましたね。

 

 東北に入った初日に、学生時代にお世話になった寮母さん家に行ったときにも感じたことなんですが、花火を打ち上げるプランを大人たちに話すと「いい加減大人になりなさい」みたいなことを言われたんですけど、隣で話しを聞いていた子どもはといえば、すごくニコニコしていて。「子どもたちが見たがっているのに、大人たちは『まだ我慢しろ』と言えますか?」という至ってシンプルな話で、大人ではなく子どもたちに話して、子どもたちのために打ち上げるのが大事だと思ったんですよね。子どもって遊ぶのが仕事じゃないですか?体育館に詰め込まれて、外出しようと思っても瓦礫があるから遊べない子どもたちに、夏の思い出くらい作りませんかって。そう言っていると、次第に周りの大人たちとも距離が縮まっていったんです。

 

 

 

 

 

 

—— お話を伺っていると、とにかくスピーディーな印象を受けますが、東北の現地の人たち以外ではどういった人たちが協力してくれたのでしょうか?

 

 プロジェクト当初は約10人のメンバーがいましたが、全員、僕がスタッフィングして、一緒にプロジェクトを動かしていきたいと思った人たちは、みんな協力してくれました。尊敬するコピーライターにキャッチコピーを作ってもらって、ロゴやコピーができて、5月にはホームページをローンチ。メディアによる報道の後押しもあってか、5月から6月くらいまでの間に1千万円くらい寄付金が集まっていました。1年目はいろんな仕組みをつくりながら走り続けて、8月11日の花火を実現しましたね。

 

 

2020年に向けて、全国で花火を打ち上げる仕組みづくりを

 

—— やはり1年目のプロジェクト立ち上げが大変だと思ったんですが、経緯をお聞きしていると、奇跡ともいえる出来事の連続ですね。その中でも、高田さんが印象的だったお話はありますか?

 

 このプロジェクトでは、博報堂の肩書きを一切使わずに動いていました。東京から来たただのバカというポジションで。そうすることで、会社では得られなかった体験や人との関係性が生まれました。東北へはいつもチョコレートやお酒、たばこしか持っていかないんですけど、毎回行く度に、その3倍の食事とお酒を飲んで食べて帰ってくるんですよ。地元の人の家に泊めてもらうなんてこともあったりして。1年目で僕が一緒に行って一緒に飲み食いして裸でぶつかりあった人たちとは、今も変わらずそういうつながりでずっとやっていけるのが、やっぱり良いですね。

 

 

 

 

 

—— 最後に、今後の展望をお聞かせください。

 

 2020年の東京五輪が決まったとき、僕は大船渡にいて地元の人たちと飲んでいたんですが、「聖火付けた瞬間に日本の全ての沿岸部が花火で光って、世界中の人たちの前で光る日本列島が見れたら最高ですよね」という話になったんですよ。

 

 そんな話もあって、ライトアップニッポンはこれから全国に向かっていく予定で、日本を元気にする花火をみなさんのふるさとに、一発でもいいから届けていく仕組みをつくっていこうと思っています。また、これからも東北同様、震災などの災害を受けた地域には追悼の思いを込めた元気になれる花火を届けていくつもりです。2020年に向けて、全国で花火を打ち上げるためのライトアップニッポンに変わっていくので、ぜひ応援よろしくお願いします!

 

 

 

 

INFORMATION


 

高田佳岳


1977年生まれ。東京水産大学、東京大学大学院海洋研究所卒業。一般社団法人LIGHT UP NIPPON 代表理事。在学中、岩手県大槌町の研究センターに所属。スキューバーダイビングのインストラクターを経て、都内の広告会社に勤務。勤務時代に東北太平洋沿岸部10カ所の被災地において震災で亡くなった方々の鎮魂と復興の祈りを込めて一斉に花火を打ち上げるイベントを行う「LIGHT UP NIPPON」を主催。

 

▼ LIGHT UP NIPPON:http://lightupnippon.jp/

▼ Twitter:https://twitter.com/lightupnippon

▼ facebook:https://www.facebook.com/lightupnippon

 

 

 

 

【寄付先レポート バックナンバー】

 

▼  青臭くても、子どもたちを笑顔にしたい!|佐藤シュンスケさん

 

▼ 「社会貢献って楽しそうだな」という空間を作りたい|岡本舞子さん

 

▼  東北の地から、震災復興を担うリーダーを育てる|小林帆菜さん

 

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