人も生きものも、みんなで暮らせる地球に|木下さとみさん2016/05/29

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木下さとみさん

 

 

「しぇあわせ」登録団体を訪問し、寄付先プロジェクト設立の背景や今後の展望などを紹介するレポート企画の第6回。今回ご登場いただくのは、絶滅の危機からユキヒョウを守るプロジェクト「まもろうPROJECT-ユキヒョウ」を展開する「twinstrust」。幻のヒョウともいわれるユキヒョウを、研究者・動物園・アーティストが一丸となって守ってきたこれまでの活動と今後の展望について、副理事長の木下さとみさんにお話を伺いました。

 

 

——活動を始めたきっかけは?

 

 もともと双子の姉が大学生の時に繁殖学を専攻していて、ユキヒョウをテーマに研究をしていたのですが、神戸の王子動物園でユキヒョウの行動観察をしていた時に、動物園に来ているお客さんがユキヒョウを見て、「あ、チーターだ!」と言って、その存在すら知らない人が多いことに気が付いたそうなんですね。「どうして、ユキヒョウという動物がこれほど知られていないんだろう…」と嘆く姉に、妹の私が「それなら、ユキヒョウにスポットライトを当てて、もっと魅力を伝えていこうよ!」とアイデアを出して姉妹で意気投合したのが活動の始まりです。

 

 現在、主に姉と妹の私で活動しているのですが、それぞれの専門性を活かしてプロジェクトの輪を広げています。イラストレーターや野生動物を撮るフォトグラファーなど、表現を得意とするアーティストの方々にユキヒョウの魅力を伝えていただいたり、研究者や動物園、インドのNGO団体の方などに参加していただいて保全活動に参加できる仕組みを作ったりしてプロジェクトを盛り上げています。

 

 

 

 

“野生”と“動物園”をつなぎ、理想の循環を作る

 

――ユキヒョウを守ることについて、具体的にどのような活動をされているのでしょうか?

 

 私は、コピーライター・CMプランナーをしているので、広告の企画制作をはじめ、ブランディングやPRなどが専門分野。マイナーだった動物がCMのキャラクターになることで、メジャーになる例も知っています。そこで、最初に「ユキヒョウのうた」を作りました。姉から聞いたユキヒョウの特徴を私が歌詞にし、イラストレーターの方にキャラクターを描いていただき、仲間に歌を歌ってもらいました。この歌やグッズ、また、クラウドファンディングを通して得た資金で、プロジェクトを運営しています。

 

 そもそも、野生のユキヒョウって哺乳類の中でも一番高いところ、例えばヒマラヤ山系に生息していて、人間が容易に足を踏み入れられる領域ではないので、生態がはっきりと分かっていないんですね。さらに地球温暖化や毛皮を狙った密猟、過放牧などが原因で、生息エリアが減少しているので、生息エリアを調査することが大切な保全活動のひとつになっていて。そのために必要な赤外線カメラを調達し、モンゴルとインドで現地のNGO団体と協力しながら保全活動を行っています。

 

 

 

 

 

 

 また、姉には野生と動物園をつなげたいという想いがあります。動物園は、単にエンターテインメントとしてあるのではなく、種の保存や研究を行う機関でもあるんですね。生息域外保全(飼育下での保全)の場として動物を飼育し、野生では得られない詳細なデータを取って研究して、それを野生に活かすということが求められています。また、それと同時に、教育を行う機関でもあるので、そういったデータなどを来園者に伝える役割も担っています。私たちのプロジェクトでは、プロモーションで得た資金を、野生に還元し、また、野生で得たデータを動物園で研究や教育に活かすという循環を作ることも一つの大事なテーマとして活動しています。

 

 

 

 

 

 

 単にユキヒョウを守ろうと言っても、そこで生きていく人がいないと一緒には守れないので、ユキヒョウが家畜を襲わないように家畜の小屋に柵を設置したり、現地の住民の方にはユキヒョウを殺さないよう、環境教育を行ったりもしています。先日も、プロジェクトメンバーでインドを訪問したのですが、トレッキングで有名なエリアの住民の方々に、ツーリストをもてなすためのホームステイの技術を現地のNGO団体の方と一緒に教えました。みなさんすごく勉強熱心で、すでにユキヒョウを観に多くのツーリストが訪れ、観光地として成功しているルンバックという町を目指して意欲的に勉強会に参加されていたのが印象的でした。

 

 

 

 

――こうした活動をしていく中で、幸せに思うことはありましたか?

 

 日本には生息しないユキヒョウを、守りたいと思っている日本の方たちが、私たちに資金を預けてくださって、その資金を私たちが現地で活かすことで、現地の人と想いがつながるーー。そんな瞬間があるのは嬉しいですね。実をいうと、日本にもユキヒョウファンの方がたくさんいらっしゃるんですが、その方たちから託された想いが野生に活かされ、想いがつながる瞬間はとても幸せに感じます。

 

 また、現地へ行って感じたのは、“生”と“死”が隣り合わせだということ。死を目の当たりにする野生の中で暮らす現地の方々は、厳しい自然環境で生きているにもかかわらず、ずっと笑って活き活きとされていて、自然から命をいただいていることを実感しました。そこで改めて、「生きることって幸せなんだな」ということを感じましたね。

 

 

 

 

自分の好きな動物を入り口に、世界の動物に目を向ける

 

――今後の活動の目標や展望を教えていただけますか?

 

 動物園やエコツーリズムの団体、企業主催のイベントなどで講演会をしているのですが、野生のユキヒョウが大変な環境で生きていることを一人でも多くの方に知っていただければ、私たちの環境に対する考え方も少しずつ変わっていくのではないかと思っています。

 

 今後は、ユキヒョウの現状をより多くの方々に知っていただけるよう、企業にスポンサーになっていただくためのさまざまな施策を練っていきたいと考えています。ユキヒョウをきっかけに日本と現地のつながりを感じて嬉しく思っているのですが、人間だけでなく、すべての生き物が地球上で幸せに暮らすことができたらいいなと思っています。

 

――しぇあわせユーザーへのメッセージをお願いします!

 

 まずは好きな動物を見つけて、世界中にはいろんな生き物がいることを知っていただければと思います。「ユキヒョウを守るために、環境に優しいことをしましょう!」と言っても、お説教のようになってしまうだけなので、楽しく伝えていきたいと考えています。多くの方に、楽しい気持ちで、好きな動物を見つけていただいて、生き物の世界に興味を持っていただければ嬉しいです!

 

 

 

 

INFORMATION


 

木下さとみ


兵庫県出身。九州大学大学院芸術工学府を修了後、広告会社に就職。現在はコピーライター・CMプランナーとして広告の企画制作などを手掛けている。2013年、繁殖学を専門とする双子の姉・木下こづえと2人で非営利団体「twinstrust」を発足。それぞれの専門知識と人脈を活かして「まもろうPROJECT-ユキヒョウ」の活動を行っている。

 

▼ twinstrust:http://www.yukihyo.jp

▼ プロジェクトの紹介ページはこちら:http://sharewase.jp/donation/25

 

 

 

 

【寄付先レポート バックナンバー】

 

▼ 病気に対してフラットに関われる世の中を作りたい|千葉直紀さん

 

▼ 青臭くても、子どもたちを笑顔にしたい!|佐藤シュンスケさん

 

▼ 社会問題に向き合う学生を増やしたい|永田和奈さん

 

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